第2回「『はやぶさ』と日本の惑星探査」レポート

12月4日の土曜日、第二回すいたサイエンスカフェ「『はやぶさ』と日本の惑星探査」が開かれました。話題提供は「はやぶさ」開発チームの科学リーダーをつとめられた藤原顯さん。ちょうど「はやぶさ」が持ち返ったカプセル内部の微粒子が小惑星のものだという発表があった直後でもあり、30人近い参加者で予想以上の大盛況でした。
20101204_3.jpg20101204_2.jpg
全員が会場スペースに入りきらなくてあわててテーブルをどけ、椅子をつめて並べてどうにかスタート。まずは参加者のみなさんに一言ずつ自己紹介をしていただきました。一番前に陣取った小学生達は、「はやぶさ」に超詳しい、科学大好き、などのつわものばかり。他にもはやぶさ打ち上げの頃からずっと注目していたという方もいました。そうした自己紹介や一言にうなずいたりしながら、いよいよ講演開始。
20101204_4.jpg20101204_1.jpg
話題は日本の惑星探査がいつから、どのように始まったかということからはじまりました。「はやぶさ」ブームではあまりスポットのあたらない背景の話題ながら、太陽系や地球のなりたちや日本初のロケット「ペンシルロケット」の話、さらに小惑星探査で何がわかるかということを小学生との対話をはさみながら解説していただきました。
20101204_6.jpg
途中で質問タイムをはさみ、いよいよ「はやぶさ」開発の話。実際に開発にたずさわった人ならではの、詳しい話を聞くことができました。参加者からの質問も次々と出ます。一番前で手を上げて質問を連発した小学生からの質問「どうして打ち上げは南の方でやるんですか? 」には、地球の自転と遠心力の関係を説明し、赤道に近い方が遠心力をうまく利用できるとの答え。また、種子島からの打上げでは見学場所が意外と遠く離れたところしかないそうです。

もう一つ盛り上がった話題は小惑星の物質採取方法。真空・低重力の小惑星上でいかにして表面の物質を効率よく採取するか?という問題。参加者からも多くの質問や意見が出ました。意外な質問やコメントが出るたびに笑いや感心の声が上がります。「僕たちもいろいろ考えたんですよ」と講師の藤原さん。特に興味深かったのは小惑星に打ちつける小球の材質で、小惑星にはほとんど含まれないレアアースの一種であるタンタルを使ったそうです。(「劣化ウラン弾とか使えばいいんじゃないですか」という小学生の質問も!)このように質問も活発に、雰囲気も和気あいあいと進みましたが、盛り上がりすぎて話がなかなか先に進まず、「はやぶさ」打上げから帰還までの話は駆け足となってしまいました。でも計画・開発段階での工夫などがたくさん聞けてよかったという感想を多くいただきました。せまい場所での会でしたが、参加者みなさんが熱心に話に参加してくれて、「はやぶさ」パワーとサイエンスカフェの楽しさが十分に伝わったのではないかと思います。

サイエンスカフェ終了後は藤原さんを囲んで食事をしながら二次会。多彩な話題に花が咲き、たいへん楽しい時間を過ごすことができました。
20101204_5.jpg
会場を提供し、休憩タイムのおいしいケーキを提供してくださった関大前のレストラン「ボルカノ」さん、ありがとうございました☆


  • 最終更新:2011-05-03 23:37:33

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード