第7回「まいど1号と学生たちの夢」レポート

第7回すいたサイエンスカフェ「まいど1号と学生たちの夢」は2011年12月4日(日)に吹田市の北千里地区公民館で開催されました。初参加の人や親子連れの方も。話題提供の大久保博志先生(大阪府立大・航空宇宙)は、まいど1号の仕組みや開発秘話、そして当時の学生さんのことも話してくださいました☆

今回はスタッフ3人の感想をお送りします!

2011120415040000.jpg 2011120416320000.jpg大久保博志先生


●Aさんのつぶやき ( '-')

( '-').。oO「まいど1号」設計上の構成がよく分かった。ミッションとしての「まいど1号」完成に学生や中小企業に対する教育的配慮があり、ミッション達成後に基点技術や人材を残すことも目的としていたことに、この企画の意義を感じた。学生の仕事だけでなく、感想も聞きたかった。大久保先生は「まいど1号」を愛していることが良く伝わってきた。

( '-').。oO(あの金色はLMIMLIという断熱包みの色で決して大阪商人の好きなお金の色ではなかったんですね。
( '-').。oO(「まいど1号」の自画どり写真を見て、ブームがのびきらなかったみたいで少し写っているところがへんだった。
( '-').。oO(人工衛星内でやる実験を公募してほしい。
( '-').。oO(当初は「まいど2号」は念頭にあったのか?
maido.jpeg
まいど1号、ブームの先端に自分撮りカメラつき
宇宙では折りたたんだブームを展開するときに開ききらなかったそうです
MLI(Multi Layer Insulation): 輻射率の小さい熱制御材を多層構成したもので、宇宙で電子機器の熱防護に用いられるそうです。

●Fさんの興味_φ(・_・

「まいど1号」の機体に積まれた様々な装置や部品を詳しく紹介してもらえたのが面白かったです。特に姿勢制御のしくみが興味深く、スピンホイールや地磁気を利用した制御を組み合わせているというのに納得。人工衛星の部品は、宇宙での大きな温度差や打ち上げの時のはげしい振動に耐えなければならないこと、実際の部品の設計や耐久性のテストに府大の学生さんがかなり関わっていたことも始めて知りました。その当時の学生さんはすばらしい経験ができたわけですね。ちょっとうらやましく思います。人工衛星の大きさや形、素材にもみんな機能的な理由があるのだということも、言われてはじめて気がつきました。今は超小型衛星(10cmくらい)の開発中。片手で持てるくらいの人工衛星が宇宙に行くと思うと面白いですね。


●Tさんの感動(*´Д`*)

「まいど1号」を宇宙に打ち上げるために、様々な知識や技術が活かされていることに改めて驚きました。例えば、太陽の光が当たる部分の温度は約120℃、逆に陰になる部分は約マイナス150℃という厳しい環境の中で衛星の搭載器機を守り、適切な温度環境を与える熱制御系のシステム設計のお話がありました。想像もつかないような温度差の問題をクリアにしていかれたお話に、開発の苦労を感じました。

それだけでなく、衛星の搭載器機に必要な電力を供給する電力系システムの設計、構造モデルの設計・製作・組み立てという構造系の設計開発などなど・・・色々な技術が合わさり、「まいど1号」は無事に宇宙に打ち上げられたのだと分かりました。そして、専門家や先生だけでなく、学生さん達もシステム設計や組み立てに積極的に関わっていることがすばらしいなと印象に残りました。学んだことを実際に活用し、経験を積むことができる場があれば、その研究分野の発展を後押ししていくと感じました。

他の分野や地域でも学生さん達が学んだことを実践できる場が広がっていったら、「まいど1号」のお話のようにわくわくするニュースを沢山聞くことが出来るのかなと想像し、大久保先生のお話を伺っていて夢がふくらみました。


終盤になるほど先生の話もアツくなり、宇宙クイズも登場。もう少し時間があれば、と惜しみつつ終了しました。

会場の北千里地区公民館の方々が、たいへん親切に準備や片づけを助けてくださいました。時間オーバーしちゃってごめんなさいm(._.)m

ありがとうございました!

  • 最終更新:2011-12-12 23:07:15

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